PMP_12_リスクマネジメント

date
Jan 16, 2020
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pmpbase12
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PMP
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PMBOK ガイド 第6版 読書メモ
type
Post

12_リスクマネジメント

学習のポイント

  1. 「リスク」 の概念を正しく理解する必要あり
    1. • リスクは発生が不確実なできごとに関連
      • 既に発生したできごと:リスクではなく課題
  1. ポジティブリスク・ネガティブリスクの両方がある

押さえるべき PMI®イズム

問題の発生をできるだけ多く回避するため、PMは先回りして積極的に要因に働きかけるプロジェクトの進捗に伴い、新たなリスクが発見さるため、その度に、「リスクの特定」プロセスから、繰り返し実施する必要があります。

プロセスフロー

  1. 立ち上げ
  1. 計画
    1. リスクマネジメント計画 アウトプット:リスクマネジメント計画 リスクの特定 アウトプット:リスク登録簿、リスク報告書 リスクの定性分析:リスクのランク、優先順位付け、リスク登録簿に更新します。 アウトプット: なし リスクの定量分析:発生確率、影響度が算定、リスク登録簿に更新します。 アウトプット: なし リスク対策の計画 アウトプット:変更要求
  1. 実行
    1. リスク対策の実行 アウトプット:変更要求
      アウトプット:
  1. コントロール
    1. リスクの監視
      アウトプット:
      作業パフォーマンス情報、 変更要求、 プロジェクト文書更新版(リスク登録簿)
  1. 終結

プロンプト・リスト

「リスクの特定」プロセスで、リスクレビューを実施する際の手助けになるリスク区分リストのこと例:PESTLE: 政治(Political), 経済(Economic), 社会(Social), 技術 (Technological), 法律(Legal), 環境(Environmental)TECOP: 技術(Technical), 環境(Environmental), 商業 (Commercial), 業務(Operational), 政治(Political)VUCA: 変動性(Volatility), 不確実性(Uncertainty), 複雑性 (Complexity), 曖昧性 (Ambiguity)

データ分析

シミュレーション
コンピュータ等を利用し発生確率や影響を分析● 代表例:モンテカルロ・シミュレーション 膨大な「What-Ifシナリオ」の分析が可能
感度分析
リスクがプロジェクトに与える影響を分析● 代表例:トルネード図 相対的な重要度や影響度の比較が可能
デシジョンツリー分析
選択肢ごとに想定されるシナリオの発生確率とリターンを表現発生確率×リターン=期待値 を意思決定に利用

リスク対応戦略

ネガティブリスク(脅威)に対する対応戦略回避リスクを発生しないように計画を変更する転嫁リスクと結果を第三者に移す(保険、外注)軽減リスクの発生確率、影響度を減らす受容リスク発生しても、受け入れる意思決定を行う(コンティンジェンシープラン実行、そのままが)エスカレーションPJのスコープ外、PM権限を超えている場合ポジティブリスク(好機)に対する対応戦略活用好機が確実に実現するように計画を変更する共有好機を得られる能力の高い第三者に権限を付与する強化好機の発生率、影響度を高める受容好機を発生したら受け入れる意思決定を行うエスカレーションPJのスコープ外、PM権限を超えている場合
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